チョコBlog

子宮内膜症(チョコレート嚢胞)不妊治療の経験をまとめました。

漢方薬を飲んでいた話

今回は漢方薬のお話。

 

西洋医療を受けても望んだ結果がなかなか得られない。となると、自然と東洋医療に興味が出始めるもので、私もまさにそのルートで漢方薬に興味を持ちました。

 

実は若い頃に生理痛が酷いので心配になり産婦人科へ行ってみたことがあります。地元では産科の腕がいいと有名なクリニックで待合室も妊婦さんが多かった印象。相当長い時間待たされて、やっと診察室に呼ばれ「生理痛が酷いので心配している」ということを訴えたところ、内視鏡で確認し特に異常なし(当時はまだ子宮筋腫も無かったらしい)、念の為細胞を検査に回すので1週間後に来てくれ、というようなことを早口に説明され、あーーっという間に本当に5分くらいで診察が終わりました。

 

1週間後に再度診察を受けた際にも「検査の結果が問題ありませんでしたよ」の一言で済まされ、「あの…漢方薬とか何か体質改善するようなものとか飲んだ方が良いのでしょうか」と恐る恐る先生に聞いてみたところ「漢方薬?あ〜、養命酒飲んでも同じですよ。お金かかりますが処方しますか?」と明らかに面倒臭そうに説明され、すごすごと帰って来た苦い思い出があるのです。

 

15年以上前の話ですが、今にして思うと本当にひどい医者でした。何の検査をしたのかすら説明してくれなかったのですから。結局、生理痛が酷いという私の主訴について納得できる説明は一切なく、検査の結果は問題ないので以上!と勝手に切り上げられた感じです。薬を処方するという素ぶりすらありませんでした。

 

前置きが長くなってしまいましたが、この時の経験から「漢方薬は専門医に処方してもらうか、漢方薬の知識が豊富な薬局に行くべきだ」と自分の中で心に決めていました。保険診療で処方してもらえれば比較的安価で済みますが、調べてみたところ私の住んでいるエリアには漢方薬処方を得意とする病院が見当たらず、いくつかのクチコミ情報を得て、漢方薬局へ行ってみることにしました。

 

ネットで検索してみると、漢方薬で体質改善し妊娠できた!という情報はたくさんあります。私も漢方薬局でのカウンセリングで「不妊治療中です、妊娠したいです」と単刀直入に訴え、効果が期待できる漢方薬を処方してもらいました。

 

婦宝当帰膠(フホウトウキコウ)というシロップタイプの漢方薬が有名ですが、これを朝晩欠かさず飲みました。少しでも飲みやすいように蜂蜜を入れて。正直なところ飲みやすいとは言えませんが、飲んでいると身体がポカポカしてくるし、なんとなく苦味が身体に効いている気がしてくるのです。

 

不妊治療クリニックで定期的に行なっている血液検査でも効果が見られ、漢方薬局のお兄さんと手を取り合って喜びました。確実に改善してきてますね!あともう少しですよ!ここからは少し精のつくパワーが出る漢方も足していきましょう、鹿の角の成分が入っていて…(以下省略)というように、どんどん飲む漢方が増えていきました。当然のことながら、出費もかさみます。1ヶ月で2万円くらいかかっていた時期もありました。この他に不妊治療でお金がかかっているわけだから、当時の出費は凄かった。それもこれも「必要経費だ」と割り切っていた自分も怖いですね。

 

2回目の体外受精が失敗に終わり、気持ちが切れてしまった時に漢方薬も自然と飲まなくなりました。結構な量が残っていたのですが、治療を受けないのに飲んでも仕方ないと思って、捨ててしまいました。お金がかかっていたのでもったいないけど、当時は「これを飲めば妊娠できる」と思い込んでいた節があり、妊娠できないなら飲んでも意味がないという謎の思考回路? に陥ってました。

 

急に漢方薬局に来なくなったせいか、薬局のお兄さんも心配してくれたようで何度かダイレクトメールが来ましたが無視して今に至ります。あのお兄さんは本当に心配してくれていたのか?毎月2万円も定期的に買ってくれる優良顧客だと思われていたのか?今となってはわかりません。

 

実際、漢方を飲んで妊娠した方もいるのでしょう。でもそれが、「漢方を飲んだから妊娠できた」のか、「漢方を飲んでいたらたまたま妊娠できた」のか、判断するのは当人なんですよね。でも、漢方を飲まなくったって妊娠する人は妊娠するわけで、漢方を飲まなければ妊娠できない人なんて、存在しないと思うのです。

 

私は現在、40代後半に差し掛かり、子供を持たない人生を歩んでいます。未だにふと「なんで私は妊娠しなかったのかな、何か悪いことをしたのかな」と考えてしまう瞬間があるのです。恐らく死ぬまでこの想いは消えることはないでしょう。

 

考えれば考えるほど理由がわかりません。タバコも吸ってない、お酒もたまにしか飲まない、肥満でも痩せすぎてもおらず、割と健康的な生活を送っていて真面目に生きているのになぜ?私なんかよりももっと不健康な人でも妊娠する人は妊娠するという現実が辛くなる時もあります。素直に喜べない自分が嫌になることも。

 

以前、母が私のことを心配して有名な占い師さんにみてもらったことがあったそうです。その占い師さんは「この子(私の事)は子供ができないけど、仕事や人間関係、お金では困らないよ」と即答したそうです。それを聞いて、なんだか私は少しほっとしました。

 

私はそういう運命だったのだと、気持ちを切り替えて生きていこう。それから、お母さん!占い師さんの話、もっと早く言ってくれれば良かったのに!そういう運命だとわかっていたら大金払って治療を受けなかったのに!!(笑)

 

※ 母は不妊治療に突っ走っていた私を心配してくれていたようですが、下手に声をかけるのはどうかと見守っていたようです。

 

いろんなことにお金を費やしてしまった私ですが、心がざわざわしてしまう時には「これが運命」と落ち着かせることができるようになりました。

ヒーリングを受けたお話

不妊治療の最中、友人の紹介でヒーリングを受けたことがあります。

 

友人は「信じるかどうかはお任せするけど」と前置きしたうえで、ヒーリングを受けた後に赤ちゃんを授かった人がいる、そのヒーリングをやっているのは自分の友人で怪しい人ではない、自分がもらった30分ヒーリングお試しチケットがあるので興味があるなら差し上げますよ、、、などなど。

 

今の自分であれば「ありがとう、興味が出て来たら声かけさせてもらうね」と曖昧な返事をしてその場を切り抜けられる自信があるのですが、当時の私の頭の中は90%以上「妊娠したい、赤ちゃん欲しい」だったので、声をかけてくれた友人に感謝したし、ありがたくそのお申し出を受けたわけです。

 

実際にヒーリングを受けてみました。施術?してくれた方は友人の友人ということで怪しさは全くなく、親しみやすい女性でした。リラックスした状態でベッドに横になり、手をかざした場所がふんわり暖かく感じてくるのです。私は本来、かなり疑い深い性格なのでヒーリングを受けている最中も「これは気のせいじゃないか?」と考えていたのですが(←全然リラックスしてない!)じんわりと感じる温かさ、ぞわぞわーと毛が逆立つような肌の違和感は本物で、驚いたのを覚えています。

 

お試しチケットで好感触を得た私は次回の予約を入れて、その後もう一度ヒーリングの施術を受けました。今にして思えば「身体を整えている、妊娠するための準備をしているんだ」と自分に言い聞かせるためにお金を払っていたのかもしれません。しかし、2回の施術を受けて後にふと冷静になりました。

 

施術中に「何か」を感じたのは事実だけど、目に見えて身体に変化が起きたわけではなく、この先も自分が望んでいる結果(妊娠する)を得られるかどうかといえば??可能性が高まったのかどうかも判断できない。ただでさえ不妊治療にお金がかかっているのに、ヒーリングにお金を使い続けるのはどうなんだろう。そんな風に考え始めたのです。

 

その後も「次回のヒーリングはいかがいたしますか?」などのメールが来るようになり、少し忙しくてバタバタしているので落ち着いたらまたお願いしますね、などと遠回しに断るようになりました。そんな時「遠隔ヒーリングならご自宅で受けられますよ」という連絡が。詳しく聞いてみると自宅にいながらヒーリングが受けられる、忙しくてサロンに来られないのであればぜひ、ヒーリングを受けたい日時を指定してもらい、その時間は瞑想するもよし、家事をしていてもOKとのこと。

 

ここまでくると「ん???」と頭の中は?でいっぱいでしたが、遠隔ヒーリングも初めてということでお試し(無料)でやってもらえることに。日時を決めて、その時間になったら目を閉じて横になろうと思っていたのですが、家事をしていたらすっかり忘れていて、その時間は過ぎていたというお粗末な展開。その後メールで「遠隔ヒーリングはいかがでしたか?今日は少し身体にだるさがあるかもしれないので、早く休んでくださいね」とフォローがあったのですが、私が鈍感なのか身体のだるさ等は特に感じず。この時点で私の心は決まりました。

 

「ヒーリング、もうおしまい」

 

ヒーリングで実際に効果がある方もいらっしゃるかもしれないし、全てを否定するわけではありませんが、私には向いてなかったです、、、というお話でした。

気持ちのコントロール

不妊治療を現在進行形で行っている方のブログ(治療記録)はたくさんあると思いますし、実際に私も当時は詳細な記録をブログとして残していました。しかし、治療を終えた後にすべて消去してしまいました。

当時は難しい名前の治療法や薬の名前など、嫌でも覚えてしまいましたが今となってはキレイさっぱり忘れてしまいました!細かい情報をお探しの方は治療中のブログを参照していただくことにして、私は卒業生としてココロの部分、どうやって気持ちをコントロールしたのかなどについて、記したいと思います。

 

仲間がいることで生じた焦りの感情

 

以前の記事でも触れましたが、ネットを通じて不妊治療仲間がいました。そのうちの何名かはリアルでもお会いして、治療についての情報交換をしたり治療のストレスや不満を吐き出したりしてお互いを励ましあっていました。

気持ちを共有できる仲間の存在はとても貴重でした。しかし、治療が進むにつれて複雑な感情が生まれてしまったのも事実です。仲間に先を越されたくない、仲間が先に妊娠したらどうしよう、、など今にして思えば、焦りの感情です。

そして、そんな感情を抱いていたせいかもしれませんが恐れていたことが実際に起こりました。仲間が次々と妊娠していき、最終的には私だけが妊娠しなかったのです。こうなると、妊娠した仲間は私に気をつかって話したいことを話せない(妊婦あるあるとか、育児の話など)状況になります。

私が知らないところで私以外の仲間が集まっていたり、メールのやりとりをしているのをなんとなく気づいて、落ち込んだこともあります。でも、冷静に考えれば仲間も私を傷つけないようにと気遣ってくれているのだろうし、お互いに気を遣って集まるくらいなら、自ら距離をおこうと決めました。現在は年賀状のやりとり程度の距離感です。

不妊治療の仲間がいたことで良い面も悪い面もありました。感情が揺さぶられることを望まないのであれば、仲間は作らないほうが良いかもしれません。 

 

家族への思い 

 

焦りの感情については、不妊治療をリタイアした時点で落ち着きました。治療中は焦るなと思ってもどうしても焦ってしまうものです。年齢とともに、妊娠しにくくなるというのは紛れもない事実なのですから。

焦りの感情は落ち着いたものの、今度は夫や義理の両親に対する「申し訳ない」という気持ちが押し寄せてきます。この気持ちはゼロにはならないだろうし、この先もずっとココロの中に秘めていくものだろうと思っています。 

実は、はっきりと口に出して「子供を、孫を産めなくてごめんなさい」と告げたことが無いのです。いつかはきちんと言わなきゃと思っているのですがなかなか言い出せずにいます。言おうとすると感情がこみあげてきて泣いてしまうのではないか、、、と思ったりもします。まだまだ、落ち着いて言える言葉ではないのかもしれません。

もう少しココロの中で熟成させてから、、、と考えています。

 

友達にカミングアウトするかどうか

 

これも難しい問題でした。学生時代からの親友とも呼べる仲の良い友達数人には不妊治療していることをカミングアウトしたことがあります。その反応は個性的というか、人それぞれ。ほとんどは「がんばってね」や「大変なんでしょ」とどこか他人事な受け答えが多いのですが、、、

未婚で仕事をバリバリしてキャリアを積んでいる友達からは、「どうして治療するのかわからない、そこまでして子供欲しいかなぁ、私は別にそこまでしたくないな」とさらりと言われてしまいました。 

授かり婚で若くして子供を持ち、子育て真っ最中の友達からは「そうなんだー」と相槌をされた後、「うちは経済的に厳しいからさ、この前、実は3人目を授かったんだけどね、、堕したんだよね」と明るく報告されました。

それぞれ環境が違えば考え方も異なってくるのだろうと思います。それでも、治療していること自体を否定されたように感じましたし、中絶しただなんて間違っても私には言わないで欲しかった。(直前に不妊治療を報告しているのに!)

私自身、治療に疲れていたし愚痴を聞いて欲しかったのかもしれません。しかし、不妊治療から遠い立場にいる人にとってはその大変さをわかって欲しいというのはワガママかもしれないし、愚痴を言ったところで困らせてしまうのかも、と思い直しました。以後、カミングアウトについては慎重になりました。

ちなみに、上述の友人2人とはその後、疎遠となっています。なにげない言葉で相手を傷つけてしまうということを改めて感じた出来事でしたし、その言葉の棘はなかなか簡単に取れるものではないのです。もう少し時が経てば許すことができるのでしょうか、、、