チョコBlog

子宮内膜症(チョコレート嚢胞)不妊治療の経験をまとめました。

体外受精は回数?予算?

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説明会に参加し、大体の治療の流れを把握できたところで体外受精に挑む決意が固まりました。しかし、だらだらと治療を続けることは避けたかったので、私なりに区切りを決めました。

 

「100万円」

 

 

我が家の経済状況からいって、これ以上は無理だと思ったからです。体外受精では県や市の助成金が出ますが(申請しなければもらえません)あとから戻ってくると分かっていても、まずは支払う必要があります。金額か回数か、という部分で悩みました。でも、結果的には金額で区切って良かったと思います。病院へ支払う治療費以外にも出費が多かったからです。

 

体外受精に伴う出費●

 

 (1)病院へ支払う診察料、薬代、入院費

    保険外診療なので、毎回の支払が恐ろしかったです。

    点鼻薬、注射、貼り薬、膣座薬、、すごい量の薬でした。

              1回目の採卵時、卵巣が腫れてしまい日帰りでではなく入院が

              必要になったので、想像以上にお金がかかりました。

 

 (2)交通費

    自宅から離れた病院へ通っていたので交通費がかかりました。

    毎日の注射に関しては紹介状を書いてもらい、家の近くの

    産婦人科で注射のみ打ってもらう、という対応をしてもらいました。

    でも、赤ちゃんが沢山いる産婦人科に通うのはつらかったです。

 

 (3)漢方薬

    身体を整える、という意味で漢方薬を飲んでました。

    イスクラ婦宝当帰膠なんて、何本飲んだことか、、(高いのに!)

    貧血も改善したし身体がポカポカするような実感もありました。

 

 (4)気功、整体、エステなど

    今思えばあやしいのですが、気功を何度か施術してもらいました。

    実際に妊娠した友達がいる!など、知り合いのクチコミだったので

    信じてしまったし、実際に身体がピリピリしたり不思議な体験も

    あったので、「少しでもプラスになれば」と思いやってもらいました。

    整体は「骨盤のゆがみ」を整える、とかそんな感じのものです。

 

 (5)身体を温めるグッズなど

    腹巻とか、お灸などなど。良いと聞けばいろいろと買ってみました。

 

こういった出費をすべて計算して、100万円に到達したらもうやめよう、と心に決めていました。

 

1回目の体外受精では50~60万くらいかかったのですが、県から15万、市から10万の補助金が出ました。2回目は1回目で採卵した凍結卵を移植したので15万円ほど、約半分の7万5千円くらいの補助金が出ました。

 ※ 補助金の制度については、各自治体によって異なります。私が治療していた当時に比べると制度も変わってきているようです。

 

予算を区切ってチャレンジしたものの、実際には私自身の気持ちがついていかず、2回目の移植が失敗に終わった時点で「もう辞めたい」と心が折れてしまいました。あぁ、また最初から卵胞を育てて採卵して移植して、、、長い長い道のり、これを最初からやり直すのかと思ったとき、心の素直な声は「もうやりたくない」でした。

 

旦那は治療に前向きでしたが、私の訴えを聞いてさすがにもっと頑張れとは言えなかったのでしょう。実際に100万円使うことはありませんでしたが、体外受精のみならず、婦人科に通い始めたころから考えれば膨大な時間とお金を使ったことはまぎれもない事実です。妊娠することがゴール、に設定してしまうとお金がどんどん飛んでいきます。特に私のように30代後半で不妊治療を始めた場合、妊娠に至る確率はとても低いからです。どこかで自分なりの線引きをしておくことは重要だと思いました。